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山内さん: 冷間鍛造は、常温の金属を金型で変形させて目的の形状を得るものです。
冷間鍛造って分かりにくいでしょうが、弊社の記事が載っているこの雑誌では、
「長い間、冷間鍛造は、熱間鍛造と違って加工の自由度が低く、さらに切削加工と違って精度の高い製品には使われなかった。」と説明してあります。
ところが当社の冷間鍛造技術なら、長年蓄積してきたデータで、金型のひずみまで見込んで設計、加工し、ミクロン単位の精度の高い製品を作るための金型の設計・製作ができます。これは世界レベルの技術です。
例えば、当社の冷間鍛造の製品の多くは自動車関連のもので、具体的には、自動車の変速用ギアに用いられる、「クラウニング付きヘリカルギア」(歯車の歯面に数ミクロンの微妙な膨らみのあるギア)の開発をしています。
この製品は形状的にも精度的にも冷間鍛造では不可能とされていたものです。当社は世界で初めてこれを可能にしました。
しかも、材料の使用量の面から言っても、切削加工と違って、削りカスを出さず、材料の大部分を使いますからコストダウンになります。
| 御社の強みや特徴は同業他社と比べてどのような部分にあるのでしょうか? |
山内さん: 金型は普通、組み立ててから熱処理をして、その 後また狙いの寸法に削ったりして精度を出していきます。
当社の場合は、熱処理にどれだけ寸法が変化するか、ひずみをデータとして全部取り、設計の段階から計算に入れているので、寸法が決まり、熱処理後でも組み立てることができます。
このことから、金型が壊れた場合、他社の金型だと組み合わせた金型を全て交換しなければならないところを、当社の金型なら壊れた部分だけを取り替えることができ、コストダウンできるという利点があります。
また、当社の工程設計は優れていて、短い工程で出来るので、生産スピードも早く、低コストで出来ます。
というのも、金型による製品の成形は一気に出来ませんので、1回・2回・3回と少しずつプレスして成形していきます。つまり3回なら3セット分の金型費用と製造コストが発生するのです。
他社だと複雑な形状の製品を作るのに5~6セットもかかるのが当社なら3セットで出来ます。これも当社の技術です。

それに、当社の金型は金型寿命が長い。金型寿命が長ければ、壊れて金型交換に要する手間も省けます。
これらが分かってもらえれば固定客になってもらえます。20年お取引している顧客もいます。強みはたくさんあるんですよ。
もう一つの特徴は、顧客に金型の設計図を渡さないことです。他社は顧客に設計図を渡しています。設計図を渡してしまうと、安い中国などに金型を注文してしまったりするのですが、当社の金型は当社でしか作れない。
会社創業時には設計図を渡さないことで「生意気だ」と言われたりもしましたが、2000年位からそういうことが世間でも通るようになってきたこと、顧客の手元に図面がなくても、ものづくりができるようにアフターサービスをしっか りしてきたことで、信頼を頂いて成り立っています。
むしろ、同業社の中で、当社のように最初から最後まで一貫して責任持って作っているところはゼロでしょう。
そして、ここまでやっているからこそ、ノウハウが蓄積されているのです。
当社のノウハウは、当社が以前より金型の表面処理や熱処理後の変形に関する膨大なデータなどを蓄積してきたことで得た、当社独自のものであり、到底すぐに他社に出来ることではありません。少なくともあと10年はかかるでしょう。
当社はこのように、常に10年先、20年先を見越して仕事をしているのです。
雑誌にもよく、粘り強く何年も続けてきたってことを取り上げられるんですよ。
山内さん: あります。スピーカー用やお札のナンバリングマシンなど。これは、棒みたいな単なる円筒形の材料を一発でこういう形に変えます。
鋤柄さん: これは時々すごいって言われます。何がすごいか分かりますか?
司会: 加工が難しいという点でしょうか?常温で加工ですか?柔らかい金属ですか?
山内さん: 常温の鋼ですから硬いですよ。
司会: こんなに変化させられるものなんですね!?
山内さん: はい。インターネットのPRによって、当社の作る製品の幅も広がってきました。
だから今はほとんど作ってないものがこれから作られる可能性はあるわけです。レベルの高いものを作っている、そういう技術を持っているからこそ出来るわけです。
御社の「社風」や、自慢できる点について教えてください。
※社風のポイントは人間関係(先輩、上司)、職場の習慣、サポート体制などです。 |
山内さん: まず、いろんなところでバックアップする体制が作ってあること。これは当社の強みでもあります。技術も社長だけが持っているのではなく、チームとして機能している。小さな会社だけれどもそういう強みも持ってます。
また、当社は中小企業ですが、開発などについては権限の自由や、ノウハウの共有も進んでるんです。
鋤柄さん: 朝礼はなくて「昼礼」というのがあり、そこで前日の業務のことや、社内の開発の状況(実験)などの報告をするんです。
新入社員が研修や学会に出かけた後にも必ず発表するんです。これで発表することに慣れていく。 
それから、当社は自由なんです。出勤時間が選択できたり、有給休暇の取得率も8割を超えています。
それと社内で競争しないということですね。
事業部に別れていると、ある事業部で持っている技術やノウハウを別の事業部が使いたくても、事業部ごとに利害関係が発生するため、社内で共有できない、しにくい組織もありますよね。
山内さん: 当社では「社内で競争してもしょうがない、敵は社外にいる」という考え方です。社内はお互いに知識やノウハウなどを共有していきたい。
だから、一つの課題に対して必要な人が出て来て、その場で自然にプロジェクトチームができて取り組む。それで役目が終ったら解散する、というのを当たり前にやっています。 プロジェクトチームになるのもそんなに難しい大袈裟なものではなくて、みんなが「やろうか?!」っていうと入ってくる、そういうことが自由に当たり前に出来るんです。
そういうことができるのは、社員の気持ちの中で「仕事の中に喜びを見つけたい、どうせだったら面白くやりたい」という感覚が強いからだ思います。
鋤柄さん: 社内の組織も自由なので、社員の関係も上司・部下という隔たりがなく、先輩は先輩でも、支配されるわけではないんです。
山内さん: 東京でのSJCの合同会社説明会の時、私と櫻井という女性の新入社員が説明しているのを見て、学生さんから「上司・部下っていう関係じゃないっていうのが良く解かった。」って言われましたよ。
色々な場面で結構そう言われます。
司会: 上下関係がなく、毎日報告を怠らない、正に「風通しの良い」社風ですね。ありがとうございました。
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| 2007年、中小企業庁より『元気なモノ作り中小企業300社』に認定されました。 |
バスの中吊り広告。
「何これ?何の広告?」と思わせることがポイント。 |
経済産業大臣から、当社社長への感謝状。
その他、表彰や特許証がたくさん。 |
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