|
■御社の「ビルメンテナンス」という業務内容について詳しく教えて下さい。
村上次長: 一言でいえば、公共性の高いところを維持管理していく仕事です。ビルメンテナンスはイメージでいくと裏方の仕事ですが、ビルの根源の基盤を維持管理とか守っていくという意味では重要な仕事です。裏方の仕事だからこの業界は廃れないです。なくてはならない仕事です。これがなくなったらおそらくビル管理できないから大変なことになります。それと景気に関係なくビルがある限り必要な仕事です。
業種的には清掃業務とか、ビルが大きくなればなるほど設備管理、例えば集中管理している空調設備とかボイラー室とか電気室とかの機器関係の保守管理もあるし、エレベーターとかエスカレーターの定期点検を実施したりします。
あとはそこから広げて「PM(プロパティマネジメント)業務」といって、ビルの不動産をいかにオーナーさんにとって収入も含めて有益に使うか、いかに長く持たせていくかを考えて提案するような、不動産に関するような事業を最近手がけています。
PRすると、県内のビルメンテナンス企業の中では当社は売上規模はナンバーワンです。支店も静岡、浜松、三島、東京にあり、東京でも大きなビルの保守管理と清掃管理をやらせてもらっていて、まだまだこれから広げて行きたいと思っています。
■独自技術の「ノンスリップマスター」とは、具体的にどんな技術ですか?
村上次長: 私の入社理由は、社長と話して、地道な仕事の中でも華やかさが見えたので す。それは当社にしかできない技術をいっぱい持っているからです。そのうちの一つが「ノンスリップマスター」なんです。そういったものが他にもあります。
全国規模で売上が数千億というビルメンテナンス会社もあるのですが、そういうところはおそらく管理しているだけで、仕事があまり面白くないのではないかなと思います。その点、当社は技術を持っている分、営業のしがいがあり、華やかさが見えたのです。
椿次長: 最初に当社がはじめたのが「ノンスリップマスター」で、これは表面を液剤で溶かし、小さな見えない穴をあけて表面張力を使う滑り止めです。
日本でもっとも早く手をつけたのが当社です。実績と歴史は当社が圧倒的に多い。ただ同業者が多いので相当な競争になっています。問題はこまめに掃除が必要なことです。詰まって効果がなくなってしまうのです。
そういったクレームが結構あって、次に当社が目をつけたのが「コートプロ」です。これのいいところは、どこでもOKなことです。見た目にもわかりやすいし滑り止めの効果も高いです。
村上次長: ノンスリップマスターの方は見た目にわからないので、美観をそこねると良くないホテルのロビーなどにやっています。
椿次長: ホテルのロビーはちゃんと掃除しますからノンスリップマスターが向いています。プールやお風呂などの水辺では、なかなかお掃除が行き届かないので「コートプロ」を提案します。
■常に新しい独自の技術の開発をしていくのですか?
椿次長: 当社はそういうのが特徴です。官公庁の入札では低価格でコストを下げて勝負という戦略の会社もありますが、我々は品質を認めてくれるお客様を探し、他社より高くてもきれいにしてくれる評判を勝ち取りたい。人がやっていないことをやってみて差別化しましょうという社風です。
■環境管理の国際規格「ISO14001」と品質管理の国際規格「ISO9001」はどのようなものか教えて下さい。
椿次長: ISOは日本にはなかったのですが、グローバル化が叫ばれて日本独自の基準から国際基準に流れが変わったのです。静岡県では1番最初に、ビルメンテナンス業界でも当社がおそらく5番手以内に取得しています。

林主任: ISOは国際基準で、取得している会社は同じ要件を満たしていて、14001と9001はそれぞれマニュアルや運用のシステムを作りなさいと言うのが求められる。ISOの最大の特徴は、取得してからが始まりで常に改良していくマネジメントシステムだということです。
ISO 14000の方だと、洗剤は水質汚染につながるからアルカリ洗剤を中性洗剤に代えるとか、作業方法を見直して改善していく取り組みを日々やっています。9001ですとお客様満足度アンケートなどを実施して、次年度の目標に反映させています。
■環境保護の事業展開を考えることですね。
椿次長: 天井の蛍光灯が点灯しているのとしていないのがありますが、点灯しているところに付いているのがMCPETという商品で、光を反射させる素材です。簡単に言うと、液晶テレビのバックライトにMCPETを当て乱反射させ均一に光を出している、その素材そのものです。これによって蛍光灯の本数を減らしても照度が落ちず、電気の使用量も減らせるのです。今東京ではCO2削減がビルごとに決められてきたのでこういった商品は良いと思います。これも3年目になります。
■御社の目指す方向とは環境に配慮することですか?
椿次長: スタートからビルメンテナンスは環境事業だというところがあって、更に省エネも提案しましょうというコンセプトです。ビルを全部建て直すより、長くきれいに使っていただければ省エネ活動になります。清掃のレベルや機械設備のレベルによって持ちが違うのです。
あと環境事業で社長が力を入れているのがセルフレッシュです。
村上次長: 私がセルフレッシュ担当ですが、この方向で進もうというのが農業分野です。農業の根源である土と水を元気のあるものに替えることによって、農作物の本来の力を出そうという研究をしています。化学肥料は人的にすごく毒があるわけではないですが、自然のものではないので、土と水をいじめている状態なのです。それをセルフレッシュという技術で、化学肥料に頼らないでも農作物の元気な姿を出しておいしいものを作っていきましょうというものです。
■御社の求める人物像はアイディアをたくさん持っている人の方がよいのですか?
椿次長: 社長が言うのは「アンテナの感度を上げなさい」ということです。発想力を求めていると思います。新卒の人は、最終的には何箇所か現場統括をするのですが、そこで最も求められるのはおじちゃんやおばちゃんに可愛がられることです。現場の人達は定年を過ぎたシルバーが多く、 貴方たちのおじいちゃんやおばあちゃん世代の人達に指示をして仕事をしてもらわなければならないのです。コミュニケーション力が一番、次は体力だと思います。あとは我慢強さが必要です。つらいところを逃げないことです。自分が選んで入ったところだから、3年間は我慢しないと一人前の仕事はできないと思います。どんな業界に行っても同じです。そこを我慢できるかできないかだと思います。あとは笑顔と挨拶が必要です。表面上でも明るい子がいいです。
それから、頭を下げるのは只だという意識を持ってもらいたいです。変なプライドは捨てたほうがよいです。
林主任: 私も明るい子がいいです。
椿次長: 素直な子がいいですね。話を聞いてくれる子がいいです。
■入社後長期的な流れを教えてください。
椿次長: 研修期間6ヶ月くらいは現場です。最初は新人の合同研修を2週間します。その後現場の仕事を覚えてもらいます。最初は小さな現場を与えられて、現場スタッフ20人くらいの管理をします。勤務時間は8時半から5時半です。当然残業も出てきますしトラブルも出てきますが何も無ければ5時半に帰れます。手が空いてくると営業に行く時間もできて営業も始まります。3年経つと主任という肩書きがつきます。主任は2年から3年です。その後はマネージャーですが三段階になっていて普通で言う係長、課長代理、課長クラスです。入社5年目か6年目で係長になります。その後は完全に評価になります。そこから毎年上がる人もいれば上がらない人もいます。その次が次長、部長です。支店長は部長クラスがやっていますが東京支店長は入社12年目で早いほうです。早い人は10年で次長ですし20数年たってもまだマネージャーの人もいます。これは個人の能力です。
■転勤はありますか?
椿次長: 新卒の方は基本的に実家から通えるところの支店からスタートです。その後転勤はあります。県下に3店舗、東京に1店舗です。
■就職活動についてアドバイスをお願いいたします。
椿次長: 笑顔が大事です。明るいというイメージを与えることが大事です。相手の目を見てしゃべる事も大事です。私を採らなければ損だということをアピールした方が良いです。

村上次長: 当社は最初はトイレ掃除もあるよという話をします。そういう事を言ってくれるかどうかが、会社選びでは重要です。中小企業は言いたくない部分が多いです。当社も100%言っているわけではないですが、質問に対して答えが返ってくるかというところも見たほうが良いと思います。
椿次長: 合同説明会で社名だけにつられるのではなく、業務内容や職種等、よく話を聞く事です。某大手メーカーに学生が集まっているのですが本社採用ではなく量販店の販売員募集なのに、学生を見ていると社名につられていると思います。募集と学生が聞いている内容とにギャップがあるのです。それにひっかからないことだと思います。社名に完全につられてしまうととんでもないことになると思います。
村上次長: 余談ですが、工業高校の生徒を採ろうと思って学校へ行ったのですが、大手だけで全員就職が決まってしまうとのこと。そこの先生は「大手に行って実際何をやるのかというと、くる日もくる日もボルトを締めているだけの単純作業の繰り返しで、果たして幸せなのかと考えたときに、貴社のようなお客さんと接していろいろな業務を担当しながら日々変化があるところで自分を磨くほうが自分にとってどれだけ成長するかを考えて、経験豊かな人が教えてあげないといけないと思う」とおっしゃっていました。
大手の悪口を言っているのではなくて、自分自身にとってどういう仕事をするのか、1年後どういう仕事をしているのかを想像しながら話を聞いたほうがいいと思います。
PRの下手な会社でも何々のシェアーが日本の90%を占めているという小さなメーカーが結構あります。静岡県ってそういうところがあるのです。理系の人にとっては、 そういうところで日本シェアー90%のものを作っているという誇りみたいなものを持っているほうが幸せなのではないかと思います。その会社の社名なんか、その上の大手の名前しかでてこないですから誰も知らないです。でも携帯電話のその中の一つの部品のシェアーを独占していますという会社もありますから、よくそういうところの話を聞いたほうがいいです。
学生全員: ありがとうございました。
<<<企業特集トップへ戻る
|